特集 急性腎障害の最新トレンド
4.急性腎障害の予防はあるのか?
安田 日出夫
1
1 浜松医科大学第一内科
キーワード:
造影剤腎症
,
シスプラチン腎症
,
KDIGO-バンドル
,
バソプレシン
,
平均血圧の個別化管理
Keyword:
造影剤腎症
,
シスプラチン腎症
,
KDIGO-バンドル
,
バソプレシン
,
平均血圧の個別化管理
pp.375-380
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002945
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急性腎障害(AKI)の予防はAKIのリスクを知ることが重要で,腎毒性物質の投薬の是非は臨床上の有益性の有無で判断し,可能なかぎりリスクの回避を行う.さらに,避けられないリスクに対しては,輸液療法,バイタルサイン管理を行い,腎機能などをモニターすることが大切である.造影剤腎症やシスプラチン腎症の予防には造影剤もしくはシスプラチン投与前後の輸液が推奨される.ショックなどの重症患者に対して,KDIGO-バンドルによる管理,バソプレシン,カルペリチドがAKI予防効果を示唆する報告があるが,コンセンサスが得られるには至っていない.
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