特集 東日本大震災と透析医療
Ⅱ.わが国の透析医療と自然災害―新潟での経験
島田 久基
1
,
鈴木 正司
1
1信楽園病院腎センター
キーワード:
新潟県中越地震
,
新潟県中越沖地震
,
災害時情報ネットワーク
Keyword:
新潟県中越地震
,
新潟県中越沖地震
,
災害時情報ネットワーク
pp.279-288
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002794
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新潟では,2004年に中越地震,2007年に中越沖地震を経験し,一部の透析施設では短期間であったが透析が施行できず,他施設への患者移送が必要となった.上記2地震においては,日本透析医会の災害時情報ネットワークによる情報交換システムの活用は一部に限られ,被災施設と支援施設との直接電話・ファックスなどによる情報伝達が主であった.中越地震においては,被災地外病院からの指揮協力が大きく貢献したが,これも自発的に発生したものであった.この反省をふまえ,新潟県では,災害時における県内4ブロックの核・准核施設を決定し,この体制を元に災害時情報ネットワークを立ち上げることとした.日本透析医会の災害時情報ネットワークの利用も各施設に周知・徹底しつつある.
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