特集 東日本大震災と透析医療
Ⅰ.災害と透析医療―日本透析医会の取り組み
杉崎 弘章
1,2
1八王子東町クリニック
2日本透析医会
キーワード:
デジタル連絡網
,
後方支援
,
災害時情報ツール
,
支部組織の構築
,
災害情報の発信
Keyword:
デジタル連絡網
,
後方支援
,
災害時情報ツール
,
支部組織の構築
,
災害情報の発信
pp.269-278
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002793
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透析療法は断水,停電などでは維持できず,きわめて災害に弱い治療である.したがって,各施設の災害対策は重要であり,被災が広範囲になれば後方支援が必須である.そこで,日本透析医会は昭和62(1987)年度から災害対策を模索してきた.そして,さまざまな災害を経験し,現在では40都道府県に支部が結成され,本部,支部,会員と行政,関連企業を結ぶ4本のデジタル連絡網を運営している.しかしながら,まだ,災害時における被災施設からの情報は少ない.時代とともに情報ツールは進歩しているので,今後も情報の発信,収集の利便性,安全性を模索しながら進歩しなければならない.
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