震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《精神疾患》震災というストレス要因
福島 昇
1
1新潟市こころの健康センター
キーワード:
インフォームドコンセント
,
向精神剤
,
自己管理
,
ストレス
,
ストレス障害-心的外傷後
,
疲労
,
紹介と相談
,
地域医療従事者
,
災害医学
,
新潟県中越地震
Keyword:
Community Health Workers
,
Fatigue
,
Informed Consent
,
Psychotropic Drugs
,
Self Care
,
Referral and Consultation
,
Stress Disorders, Post-Traumatic
,
Disaster Medicine
pp.1076-1079
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059521
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<ポイント>・震災時に発生するストレス要因は、生命危機ストレスと生活環境ストレスに分けることができる。・引き起こされるストレス反応には、侵入、過覚醒、麻痺などのPTSD症状と、不安、焦燥、悲嘆、抑うつなどの感情の変化がある。・不安に関連して、血圧上昇、動悸、ふるえ、頭痛などの身体症状も生じる。・ストレス反応の多くは「異常な状況に対する自然な反応」であり、自然に軽快していく。・したがってストレスケアとしては、被災者に寄り添って安心感を与えるような説明を行うことが第一となる。・ときには、向精神薬を必要とすることもあるが、投薬は必要最小限に行うべきである。・被災者ばかりでなく、現地の支援者や外部支援者のストレスケアにも留意すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012