特集 保存期慢性腎臓病と透析期のステージに応じた診療のポイント
[Chapter 5] トピックス
災害
山川 智之
1
1仁真会白鷺病院
キーワード:
停電
,
断水
,
支援透析
,
災害時情報ネットワーク
,
高カリウム血症
Keyword:
停電
,
断水
,
支援透析
,
災害時情報ネットワーク
,
高カリウム血症
pp.130-132
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_130
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▪透析患者が透析を受けなかった場合,高カリウム血症や体液過剰などが生じ最悪の場合は命に関わる.
▪血液透析は大量の水道水と電気が必要な治療であり災害には脆弱である.
▪災害で血液透析ができない場合,基本的に施設ごとに患者をまとめて他施設に支援透析を依頼するのが原則となっている.
▪災害時の避難所では,まず避難者のなかに透析患者がいるかどうかを確認することが重要である.
▪避難所に透析患者がいた場合,普段透析を受けている施設に連絡し透析を依頼するが,それが難しい場合は行政に施設を探してもらう.
▪避難している透析患者は塩分,水分,カリウム制限をしてもらうことが原則だが,脱水になる患者も少なくないため注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023