震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期が過ぎた後に顕在化してくる病態》有機粉塵による呼吸器疾患
石田 卓士
1
,
島岡 雄一
,
川崎 聡
,
小林 理
1新潟県立中央病院 内科
キーワード:
気道感染
,
事故防止
,
疾病の発生
,
職業性曝露
,
塵埃
,
塵芥処理
,
有機化学物質
,
災害医学
,
アスペルギルス症-肺-侵襲性
,
新潟県中越地震
Keyword:
Accident Prevention
,
Disease Outbreaks
,
Dust
,
Organic Chemicals
,
Respiratory Tract Infections
,
Refuse Disposal
,
Occupational Exposure
,
Disaster Medicine
,
Invasive Pulmonary Aspergillosis
pp.1008-1010
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059509
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<ポイント>・復旧作業に伴い有機粉塵を吸入する可能性がある。・新潟県中越地震では、有機粉塵を吸入した復旧ボランティアが集団でorganic dust toxic syndrome(ODTS)を発症した。・侵襲性肺アスペルギルス症を発症した症例もある。・阪神・淡路大震災および東日本大震災では、震災後に肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪による入院患者数が増加した。・有機粉塵の曝露が予想される場合は、換気を十分に行い、適切な規格のマスクを着用し、作業時間を最小限に留める。
©Nankodo Co., Ltd., 2012