特集 痛みを訴える透析患者にどう対応するか
3.痛みの治療(2)非薬物療法―リハビリテーション
森山 善文
1
,
矢部 広樹
2
1偕行会名古屋共立病院リハビリテーション部・健康運動指導士
2聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科
キーワード:
慢性疼痛
,
運動療法
,
有酸素運動
,
レジスタンス運動
,
集学的リハビリテーション
Keyword:
慢性疼痛
,
運動療法
,
有酸素運動
,
レジスタンス運動
,
集学的リハビリテーション
pp.1165-1170
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002265
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疼痛に対する非薬物療法として,リハビリテーションが果たす役割は大きい.疼痛を訴える透析患者に対しては,まず疼痛の病歴から急性疼痛か慢性疼痛かを把握し,急性疼痛である場合は重篤な脊椎病変や神経症状を鑑別する.慢性疼痛である場合は安静ではなく運動療法が推奨されるため,有酸素運動やレジスタンス運動を通して,身体機能と共に疼痛の改善を図る必要がある.また慢性疼痛の原因には組織の損傷や障害だけでなく,心理社会的な要因が含まれるため,運動療法の実施に当たり,集学的治療,患者教育や認知行動療法を併用することが効果的である.
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