特集 腎臓と他臓器連関を考える―CKDにおける包括的治療戦略を目指して
トピックス:臓器連関を応用したCKD治療戦略
腎臓リハビリテーション
伊藤 修
1
1東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
キーワード:
身体機能
,
レジスタンス運動
,
有酸素運動
,
CKDモデルラット
Keyword:
身体機能
,
レジスタンス運動
,
有酸素運動
,
CKDモデルラット
pp.279-282
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_279
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Summary
▪腎臓リハビリテーションは,運動療法,食事療法と水分管理,薬物療法,教育,精神・心理的サポートを行う,長期にわたる包括的なプログラムである.
▪身体機能低下は慢性腎臓病(CKD)患者の生命予後に大きく影響しており,腎機能や血清バイオマーカーより死亡リスクをより強力に予想できる.
▪運動耐容能,ADLやQOLが低下しているCKD患者に対して,運動療法のさまざまな効能が報告されている.
▪いくつかのガイドラインでは運動療法の重要性が述べられているが,至適な運動療法のプロトコールは十分に確立されていない.
▪各種腎疾患モデルラットを用いた基礎研究の結果,長期的運動が腎保護効果を有することやその機序が明らかになってきた.
© Nankodo Co., Ltd., 2020