ケース・スタディ
高度腎機能低下を伴う肺炎で入院した高齢患者の1例
藤井 健太郎
1
,
関 彩千子
1
,
杉 渉
1
,
田村 郁恵
1
,
加藤 亜唯
1
,
吉藤 歩
1
,
小松 素明
1
,
橋口 明典
2
,
竜崎 崇和
1
1東京都済生会中央病院腎臓内科
2慶應義塾大学医学部病理学教室
キーワード:
多発血管炎性肉芽腫症
,
リツキシマブ
,
MPO-ANCA(抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体)
Keyword:
多発血管炎性肉芽腫症
,
リツキシマブ
,
MPO-ANCA(抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体)
pp.408-415
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002104
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症 例:82歳,女性 主 訴:体動困難 既往歴:糖尿病,高血圧,大腸癌術後,子宮筋腫術後 家族歴:特記事項なし 生活歴:無職.飲酒歴なし,喫煙歴なし.入院前ADL;自立.独居. 現病歴:高血圧,糖尿病のため近医通院していた.20XX年10月2日頃より食思不振,体動困難を認め,10月5日に咳嗽および全身倦怠感のため近医を受診し,感冒薬の投与を受けた.10月9日症状改善せず,胸部X線検査にて両下肺浸潤影を認めたことから,肺炎の診断でクリニックにてセフトリアキソン2 gの投与を行った後,アジスロマイシン400 mgの内服を3日間行った.10月16日以降,かかりつけ医が本人と連絡が繫がらず,10月19日に自宅で体動困難となっていたところを警察に発見された.近医へ救急搬送され,救急搬送先の病院でCr 6.44 mg/dLの腎機能障害を認めた.透析療法の必要性があると考えられ,10月20日に当院へ転院搬送となり,同日緊急入院となった. 内服薬:アログリプチン25 mg,ダパグリフロジン5 mg,アムロジピン5 mg,アトルバスタチン5 mg,メトホルミン750 mg,大建中湯7.5 g
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