特集 CKD・透析患者の栄養指導方法と実践
【特集コラム】食事の摂取量調査(評価)―日本食品成分表2020年版(八訂)も含めて
川手 由香
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1京都桂病院栄養科
キーワード:
透析患者
,
食事摂取量調査
,
食品成分表2020年版(八訂)
Keyword:
透析患者
,
食事摂取量調査
,
食品成分表2020年版(八訂)
pp.1345-1346
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001955
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透析療法の進歩と高齢での透析導入の増加で透析患者の高齢化が進み,サルコペニア・フレイルを合併した透析患者が増加している.透析患者は食事摂取不足や透析液への蛋白喪失などにより,たんぱく質とエネルギーの不足しているPEW(protein―energy―wasting)状態にあり,病態や透析療法が惹起する慢性的な炎症などからも栄養障害に陥りやすい.また,食塩やたんぱく質,カリウムやリンなどの過剰摂取も予後が悪いのは知られている.適切な栄養量が摂取できているのかを確認し,嗜好や調理技能,経済的事情も含めた実践可能で継続できる,個々の患者に応じた栄養指導を行うことが重要で,そのためには食事摂取量調査が欠かせない.そこで本稿では,食事摂取量調査について,昨年改定された「日本食品成分表2020年版(八訂)」(以下,八訂成分表)も含めて概説する.
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