特集 循環器疾患における栄養管理・食事指導を識る
診る 食品摂取量の簡便な評価法 その理論と実際
佐々木 敏
1
1東京大学 大学院医学系研究科社会予防疫学分野
キーワード:
エネルギー摂取量
,
高血圧
,
脂質異常症
,
食行動
,
食物
,
心臓血管疾患
,
摂食
,
肥満
,
食事記録
,
栄養管理
,
食物摂取頻度調査
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Energy Intake
,
Eating
,
Feeding Behavior
,
Food
,
Hypertension
,
Obesity
,
Diet Records
,
Nutrition Therapy
,
Dyslipidemias
pp.588-594
発行日 2017年6月9日
Published Date 2017/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017260961
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医師や看護師など医療従事者のなかで,栄養学,特に代謝学ではなく,ヒトの摂食行動まで含む人間栄養学や栄養疫学を系統的に学んだ者はわが国ではきわめて少ない。一方,管理栄養士で調査(アセスメント)法理論や臨床検査学の基礎理論を系統的に学んだ者もまたまれである。従って,食事の評価法は医療に携わる者にとって,もっとも学んでいない分野の1つであろう。しかし,循環器疾患の予防や管理において食習慣の把握とそれに基づく食習慣の管理・改善は欠かせない。そこで,本稿では,食品摂取量の簡便な評価法を紹介するだけでなく,その基礎にある理論について簡単に述べた後に臨床現場で利用可能な食品や栄養素摂取量の評価法について紹介することにしたい。
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