特集 CKD・透析患者の栄養指導方法と実践
4.栄養指導実践―透析療法慢性期の栄養指導(1)個人栄養指導(テーラーメイド)
納富 智子
2
,
北村 峰昭
1
,
原田 孝司
1
,
舩越 哲
1
1長崎腎病院
2長崎腎病院 栄養課・管理栄養士
キーワード:
高齢化
,
透析歴の長期化
,
持続可能性
,
自発的意思
Keyword:
高齢化
,
透析歴の長期化
,
持続可能性
,
自発的意思
pp.1375-1380
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001950
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慢性透析患者の高齢化が顕著であり,長期透析例も増加している.透析療法慢性期の個人栄養指導は,単なる食事制限にとどまらない,栄養状態の改善を目指す継続的な取り組みへの転換が求められている.制限する食品を限定し,代わりに食べられる食品の提案などを行い,長期にわたり持続可能な食事療法を目指す工夫が求められる.栄養指導用の教材には,患者の自発的意思を促す「仕掛け」が必要である.栄養士には,透析患者の「食べる楽しみ」を尊重しつつ,長期にわたる透析療法を支援する姿勢が求められる.
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