ケース・スタディ
透析で除水に難渋した重症心不全の1 例
藪下 紗耶香
1
,
阿佐美 匡彦
2
,
塚田 弘之
1
,
古瀬 智
1
,
田中 旬
2
,
青木 二郎
2
,
田邊 健吾
2
,
三瀬 直文
1
1三井記念病院腎臓内科
2三井記念病院循環器内科
キーワード:
心不全
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
MitraClip
Keyword:
心不全
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
MitraClip
pp.1293-1298
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001929
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症例:84歳,男性 既往歴:末期腎不全,不安定狭心症,下行結腸癌,腹壁瘢痕ヘルニア,高血圧症,脂質異常症,高尿酸血症 家族歴:父;肺癌 生活歴:喫煙歴;30本/day×44年,飲酒歴;機会飲酒 現病歴:腎硬化症を原疾患とする末期腎不全で4年前から血液透析中の84歳,男性.不安定狭心症に対して過去に複数回の経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronary intervention;PCI)施行歴があり,当院循環器内科に通院していた.2年前から労作時呼吸困難を自覚,心エコーで中等度の僧帽弁閉鎖不全症(mitral regurgitation;MR)が指摘されていた.NHYA(New York Heart Association functional classification)分類Ⅱ〜Ⅲの症状が持続しており,精査目的に入院した.
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