特集 透析医療における災害対策
4.豪雪
甲田 亮
1
,
土田 雅史
1
,
宮崎 慧
1
,
吉澤 優太
1
,
飯野 則昭
1
,
成田 一衛
2
1魚沼基幹病院腎臓内科
2新潟大学医歯学総合病院腎膠原病内科
キーワード:
豪雪
,
災害
,
透析
Keyword:
豪雪
,
災害
,
透析
pp.753-757
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001796
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豪雪災害は,透析医療を提供する医療機関の設備・物資・人員体制に,また透析医療を受ける患者の通院・交通手段や在宅療養環境にも影響を及ぼす.血液透析治療は社会インフラの正常な機能を前提とする治療であるため,他の大規模災害と同様に豪雪によっても大きな被害を受けうる.豪雪地帯では,医療圏域内で通常の透析医療の提供ができなくなった雪害の事例も発生している.新潟県は中越地震,中越沖地震,東日本大震災などの大規模災害発生時に,行政(県)と新潟大学医歯学総合病院が連携し指揮系統を統一,円滑な情報管理を行い透析患者の治療を行った実積があり,この連携体制は災害発生時の透析医療の確保にきわめて重要である.
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