特集 透析医療における災害対策
3.北海道胆振東部地震における大規模停電の経験
真下 泰
1
,
髙根 麻央
1
,
斉藤 徳
1
1 JCHO札幌北辰病院ME部
キーワード:
ブラックアウト
,
ライフライン
,
災害対応マニュアル
,
地域連携
Keyword:
ブラックアウト
,
ライフライン
,
災害対応マニュアル
,
地域連携
pp.743-752
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001795
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2018年9月6日,北海道胆振地方中東部を震源としてM6.7,最大震度7の巨大地震が発生し,本邦初となる一エリア全域に及ぶ大規模停電(ブラックアウト)が起きた.その影響で断水などライフラインの寸断が起き,透析医療は甚大な被害を受けた.透析患者の依頼や受け入れには透析条件の伝達や把握が重要で,災害時においても正しい情報の発信・収集は最重と考え,通信手段の確保や電話不通時でも情報伝達ができる地域情報伝達システムの構築も重要である.また患者には,平時から災害発生時の自身の行動や心構えを教育・啓発しておくことも必要であるとともに,災害時の地域における自施設の役割を反映した災害マニュアルや地域ネットワークの構築も必要である.
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