特集 透析医療における災害対策
5.大型台風・豪雨-2018 年西日本豪雨における透析被害とその対応
村上 和春
1
1和陽会まび記念病院内科
キーワード:
西日本豪雨
,
災害医療
,
透析医療
Keyword:
西日本豪雨
,
災害医療
,
透析医療
pp.759-763
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001797
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2018年7月7日西日本豪雨のため岡山県倉敷市真備町はその1/4,1,200ヘクタール,約5,700戸が浸水,まび記念病院は4階建ての1階部分が完全に水没,ライフラインを奪われ病院機能が停止,避難民,入院・施設患者,職員335名が病院に孤立した.停電・断水のため透析医療の停止を決定,102名の透析患者情報を岡山県透析医部会災害対策本部に連絡,患者受け入れを依頼した.9名の入院透析患者はヘリコプターで他施設に搬送,7月9日までにすべての患者の透析が岡山県内18施設で実施でき,病院内全員は7月8日夜無事救出された.電源の復旧とともに,9月25日から外来透析診療を再開,2019年2月には病院の1階部分復旧工事が完了し,透析診療を全面復旧できた.
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