特集 ダイアライザ・ダイアフィルタの今後を考える
7.治療法(HD,HDF)からみた血液浄化器の使い分け
島 久登
1
,
道脇 宏行
2
,
水口 潤
1
1社会医療法人川島会川島病院腎臓内科
2社会医療法人川島会川島病院臨床工学部
キーワード:
前希釈血液透析濾過
,
後希釈血液透析濾過
,
間歇補充型血液透析濾過
,
アルブミン漏出
Keyword:
前希釈血液透析濾過
,
後希釈血液透析濾過
,
間歇補充型血液透析濾過
,
アルブミン漏出
pp.467-471
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001711
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オンライン血液透析濾過(HDF)の施行は年々増加しているが,施設により選択条件はさまざまである.川島会では前希釈HDFは透析困難症(倦怠感)や瘙痒の改善を,後希釈HDFは骨関節痛,restless legs syndromeの愁訴改善や合併症予防を目的におもに施行している.また,間歇補充型HDFは低血圧処置回数が多い高齢者,低栄養患者において選択肢の一つとしている.このように,オンラインHDFは愁訴,栄養状態,透析効率など患者の症状や状態に応じて希釈法,置換液量,ヘモダイアフィルタの組み合わせを変更できる点が特徴であり,個々の患者に応じた調整が重要である.
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