特集 ダイアライザ・ダイアフィルタの今後を考える
6.小分子蛋白の効率よい除去―アルブミンとα1-MGの除去特性
長沼 俊秀
1,2
,
武本 佳昭
1,2
1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
2日本HDF医学会
キーワード:
α1-microglobulin(α1-MG)
,
hemodiafiltration(HDF)
,
生命予後
,
JAMREDS-Study
Keyword:
α1-microglobulin(α1-MG)
,
hemodiafiltration(HDF)
,
生命予後
,
JAMREDS-Study
pp.461-466
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001710
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通常のHD療法でもβ2-MGの除去が可能になった現在においては,HDF療法における次の除去ターゲットは分子量33,000の低分子量蛋白であるα1-MG領域の物質であり,α1-MGの除去率がさまざまな臨床症状を改善させる目標値となってきている.α1-MGの積極的除去はα1-MG領域の尿毒症性物質の除去だけでなくα1-MG本来の生理活性機能の賦活をもたらし,それが臨床的にさまざまなベネフィットをもたらしていると類推されるが,生命予後等に対する影響は現時点では不明である.そこで,α1-MGの除去率の多寡が血液透析患者の予後(生命予後,CVDイベント発症)の指標になりうるかの検証の第一歩として,JAMREDS-Studyが考案された.
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