特集 透析技術の最前線
10.間歇補充型血液透析濾過(I-HDF)の最前線
五十嵐 一生
1
1本間なかまちクリニック臨床工学科・臨床工学技士
キーワード:
間歇補充型血液透析濾過
,
透析低血圧
,
血漿再充塡
,
中分子溶質
,
予後改善
Keyword:
間歇補充型血液透析濾過
,
透析低血圧
,
血漿再充塡
,
中分子溶質
,
予後改善
pp.394-403
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003781
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間歇補充型血液透析濾過(I-HDF)は,透析低血圧(IDH)と体液過剰という相反する課題を同時に緩和しうる透析モダリティである.I-HDFは清浄化透析液を一定間隔で補充し,補充中に除水と透析を一時停止することで血漿再充塡を促進し,循環動態を安定化させる.さらにI-HDFは中分子溶質の除去効率を高めつつアルブミン漏出量を最小限に抑え,患者の病態に応じて四つの施行条件を使い分けることができる.210,574例を対象とした大規模コホート研究では,I-HDFはHDに比べ全死因死亡率を有意に低下させることが示された.本稿では,I-HDFの生理学的メカニズム,施行条件,臨床エビデンス,体液管理への応用を概説し,今後の課題と展望を論じる.

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