特集 ダイアライザ・ダイアフィルタの今後を考える
4.21世紀における生体適合性とは
小久保 謙一
1
1北里大学医療衛生学部
キーワード:
膜素材
,
バイオミメティック
,
生体適合性の評価
,
遺伝子発現解析
Keyword:
膜素材
,
バイオミメティック
,
生体適合性の評価
,
遺伝子発現解析
pp.449-454
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001708
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透析膜の開発は,膜との接触によって起こるさまざまな生体反応を評価し,その機序を明らかにし,それを抑制するための材料を開発するという手法で行われてきた.近年の透析膜素材の開発は,化学的性質だけでなく,物理的な性質にも着目している.また,一酸化窒素(NO)ガスの生理作用を利用した生体適合性の向上の試みなど新しい取り組みも始まっている.生体適合性の評価についても,網羅的遺伝子発現解析やプロテオーム解析といった分析,解析手法を取り入れて,生体適合性を評価し,それを開発にフィードバックすることで,生体適合性の向上が期待できる.
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