特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター
3.遺伝子診断の実際
1) 悪性腫瘍 (3)乳癌
梅村 しのぶ
1
Shinobu UMEMURA
1
1東海大学医学部基盤診療学系病理診断学領域
キーワード:
HER2
,
予後因子
,
遺伝子発現解析
Keyword:
HER2
,
予後因子
,
遺伝子発現解析
pp.1368-1370
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101423
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はじめに
乳癌診療において,臨床的有用性が高くかつ日常的に行われている遺伝子検査として,HER2検査を挙げることができる.しかし,近年さらに遺伝的感受性を調べるBRCA1遺伝子解析や,遺伝子発現の検索により予後予測やセンチネルリンパ節への転移を検索する方法など,様々な“遺伝子検査”が開発されてきている.厳密な意味での“遺伝子検査”に含まれないものもあるが,今後の発展的可能性という点から本稿において取り上げた(表1).
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