症例による透析患者の画像診断
血液透析患者に発症した粟粒結核の1 例
宮里 紘太
1
,
髙島 弘至
1
,
鄭 立晃
1
,
田中 裕也
1
,
阿部 雅紀
1
1日本大学医学部附属板橋病院内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野
キーワード:
粟粒結核
,
透析患者
,
細胞性免疫能低下
Keyword:
粟粒結核
,
透析患者
,
細胞性免疫能低下
pp.197-201
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001194
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粟粒結核は結核菌が血行性に全身に播種され,多臓器に結核病変が形成される疾患であり,結核のなかでももっとも重症な病態である.透析患者における結核の発生率は非透析患者に比べて高く,とくに細胞性免疫能の低下により肺外結核や粟粒結核の頻度が高く重症化しやすい.今回,特徴的な画像所見から診断に至り,重症化する前に加療しえた粟粒結核の1 例を経験したので報告する.
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