特集 既存のガイドラインを透析患者にどう活用するか
13. サルコペニア・フレイル・protein―energy wasting(PEW)
加藤 明彦
1
1浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部
キーワード:
サルコペニア
,
フレイル
,
protein―energy wasting
,
運動
Keyword:
サルコペニア
,
フレイル
,
protein―energy wasting
,
運動
pp.1083-1089
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000994
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サルコペニア,フレイルのガイドラインとして,「サルコペニア診療ガイドライン2017 年版」と「フレイル診療ガイド2018 年版」が発刊されている.サルコペニアの診断はAsian Working Group for Sarcopenia(AWGS)基準で,身体的フレイルの定義は日本版Cardiovascular Health Study(J―CHS)基準を用いることが推奨されている.透析患者では,骨格筋量よりも握力や通常歩行速度などの身体機能のほうが生命予後と関連する.自宅での有酸素運動は,軽度~中等度強度の散歩を1 日30 分,非透析日を中心に週4~7 日行い,当初の目標歩数は4,000 歩/day とする.Protein―energy wasting(PEW)は,国際腎栄養代謝学会(ISRNM)の診断基準で評価する.しかし日本人透析患者では妥当性が低いため,新たな評価法が必要である.
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