Japanese
English
第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
フレイル・サルコペニア
骨粗鬆症とフレイル・サルコペニア
Osteoporosis and frailty/sarcopenia
小川 純人
1
Sumito OGAWA
1
1東京大学大学院医学系研究科老年病学
キーワード:
骨粗鬆症
,
フレイル
,
サルコペニア
Keyword:
骨粗鬆症
,
フレイル
,
サルコペニア
pp.448-450
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905448
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
超高齢社会を迎えたわが国において,骨粗鬆症に伴う骨折は要介護の原因疾患のひとつであり,ADL(activities of daily living)やQOL(quality of life),生命予後にも影響を及ぼす可能性が指摘されている.そのため,早期からの転倒予防・介護予防や骨粗鬆症の啓発・評価,さらには骨粗鬆症や転倒に関する危険因子の除去に加えて日常生活指導や栄養療法,運動療法を含めた非薬物療法,薬物療法などの対策・治療を行うことは重要と考えられている.近年,サルコペニア・フレイルが転倒・骨折リスクや要介護リスクの増大を招く要因・背景である可能性が指摘され,サルコペニア・フレイルと骨粗鬆症との関連性や筋骨連関についても次第に明らかになってきている.そのため,骨折や骨粗鬆症を予防する観点から,サルコペニア・フレイルの評価を定期的に実施するとともに,骨折リスクを念頭に置いた予防・治療対策を行うこともますます重要になってきている.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.