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特集 腎臓リハビリテーション up to date
各論
栄養
食塩とサルコペニア・フレイル
Salt and sarcopenia/frailty
西山 成
1
NISHIYAMA Akira
1
1香川大学医学部薬理学
キーワード:
食塩
,
骨格筋
,
異化反応
,
サルコペニア
,
フレイル
Keyword:
食塩
,
骨格筋
,
異化反応
,
サルコペニア
,
フレイル
pp.230-233
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001782
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はじめに
ナトリウムは浸透圧物質として水分を保持する性質をもっており,脊椎動物では魚類からヒトに至るまで,体液中の塩分濃度はNaClで0.9%に保たれている1)。われわれは海から陸上環境への進出という進化の過程において,体液を制御するために塩を必要としたため,塩味を好む嗜好性を獲得したと考えられる。そのため,食塩の大量生産が可能となった現代では大量に消費してしまう結果となり,生命体の進化の過程において,はじめて塩分の過剰摂取状態にさらされている。

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