特集 透析患者の糖尿病管理の新展開
8.合併症(2)神経障害
中村 二郎
1
,
姫野 龍仁
1
,
神谷 英紀
1
1愛知医科大学医学部内科学講座糖尿病内科
キーワード:
糖尿病性多発神経障害
,
診断基準
,
角膜共焦点顕微鏡
,
アルドース還元酵素阻害薬
,
有痛性糖尿病性神経障害
Keyword:
糖尿病性多発神経障害
,
診断基準
,
角膜共焦点顕微鏡
,
アルドース還元酵素阻害薬
,
有痛性糖尿病性神経障害
pp.63-69
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000771
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糖尿病性神経障害は,糖尿病患者にもっとも多く認められる合併症であり,患者のQOL のみならず生命予後をも左右する重要な糖尿病性合併症であり,予防ならびに早期の診断と治療が重要である.診断には,自覚症状と理学所見による簡易診断基準が汎用されているが,電気生理学的検査および形態学的検査を用いることにより,早期診断が可能となる.糖尿病性神経障害の一次および二次予防策として,良好な血糖コントロールの維持とアルドース還元酵素阻害薬の有用性が明らかとなっている.有痛性糖尿病性神経障害に対する有効かつ保険適用の認められた対症療法薬であるプレガバリンおよびデュロキセチンの登場により,QOL の改善が期待される.
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