糖尿病性腎症への進歩した腎代替療法-その標準化と個別化
合併症とその対策 末梢神経・自律神経障害の予防と対策
中村 二郎
1
,
神谷 英紀
1愛知医科大学 医学部内科学講座糖尿病内科
キーワード:
血液透析
,
自律神経系疾患
,
腎不全-慢性
,
糖尿病性神経障害
,
糖尿病性腎症
,
分類
,
アルゴリズム
,
Duloxetine
,
Pregabalin
Keyword:
Pregabalin
,
Duloxetine Hydrochloride
,
Algorithms
,
Autonomic Nervous System Diseases
,
Classification
,
Diabetic Neuropathies
,
Diabetic Nephropathies
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
pp.95-102
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014108402
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糖尿病性神経障害は糖尿病性合併症のなかでもっとも頻度が高く,さまざまな臨床徴候を呈することにより患者のQOLを低下させるとともに,生命予後をも左右する.神経障害の予防と対策として,Cureを目指した早期からの治療介入が重要であり,自覚症状が強い場合にはCareを目的とした対症療法が必要となる.Cureを目的とした治療は,末梢神経障害と自律神経障害に共通するものであり,透析療法の導入前後でも変わりはなく,厳格な血糖コントロールに加えて,高血糖に起因する代謝異常をはじめとした成因に則った治療が必要となる.神経障害を有する患者が透析療法を受ける際に注意すべき点は,心血管系自律神経障害による血圧の低下である.
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