特集 かかりつけ医からみた糖尿病診療
糖尿病診療における合併症の管理 糖尿病性神経障害
三浦 絵美梨
1
,
姫野 龍仁
,
神谷 英紀
1愛知医科大学 医学部内科学講座糖尿病内科
キーワード:
自律神経系疾患
,
多発ニューロパチー
,
糖尿病性ニューロパチー
,
血糖管理
Keyword:
Autonomic Nervous System Diseases
,
Polyneuropathies
,
Glycemic Control
,
Diabetic Neuropathies
pp.321-324
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022138875
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<Headline>1 糖尿病性神経障害は、糖尿病患者に最も一般的な合併症の1つであり、QOL低下や下肢切断、死亡の危険因子である。2 遠位対称性多発神経障害は糖尿病性神経障害のなかで最も有病率が高く、糖尿病患者の半数近くが有するといわれているが、無症候性のことも多い。3 自律神経障害、特に心血管系自律神経障害は、心血管死の独立した危険因子である。4 糖尿病患者を診察する際には定期的に神経障害の評価を行い、糖尿病性神経障害の早期診断と進展予防に努める。5 糖尿病性神経障害の発症・進行予防には、良好な血糖コントロールの維持が重要である。
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