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特集 糖尿病のリハビリテーション医療—合併症対策と最新治療—
6 糖尿病性神経障害とリハビリテーション治療
Diabetic Neuropathy and Rehabilitation Treatment
上野 博司
1
,
垣田 真里
2
,
天谷 文昌
1
,
三上 靖夫
2
Hiroshi Ueno
1
,
Mari Kakita
2
,
Fumimasa Amaya
1
,
Yasuo Mikami
2
1京都府立医科大学疼痛・緩和医療学教室
2京都府立医科大学リハビリテーション医学教室
キーワード:
糖尿病性神経障害
,
有痛性糖尿病性神経障害
,
感覚障害
,
運動障害
,
自律神経障害
Keyword:
糖尿病性神経障害
,
有痛性糖尿病性神経障害
,
感覚障害
,
運動障害
,
自律神経障害
pp.1222-1230
発行日 2022年12月18日
Published Date 2022/12/18
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- 参考文献 Reference
要旨 糖尿病性神経障害は糖尿病の3大合併症の1つであり,国内で300万人以上が罹患していると推定されている.高血糖による解糖系の代謝障害が原因で神経障害が惹起され,痛みやしびれなどの感覚神経障害が生じ,進行すると運動神経や自律神経にも障害が及び,QOLの低下を招く.痛みを伴う有痛性糖尿病性神経障害に対しては,神経障害性疼痛に対する薬物療法,神経ブロックや脊髄刺激療法などのインターベンショナル治療,光線療法などの物理療法といった非薬物療法による症状緩和を行う.また,感覚障害,運動障害,自律神経障害による身体機能障害の回復とQOLの維持にリハビリテーション治療が効果的であり,重要な役割を担う.
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