特集 透析食の調理者と透析患者
2.全国各地の透析患者の食事事情(4) 認知症の妻の介護をしながら在宅で腹膜透析を行っている80 歳代男性患者
小野 真由子
1
,
森 美和子
1
,
大原 秋子
1
1岡山済生会総合病院・管理栄養士
キーワード:
高齢者
,
腹膜透析
,
認知症
,
家族介護
,
食事療法
Keyword:
高齢者
,
腹膜透析
,
認知症
,
家族介護
,
食事療法
pp.1311-1317
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000685
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介護者自身が高齢となり,PD 療法という新たな手技を覚えながら認知症家族の介護を行うことはかなりストレスが大きいと考えられる.高齢者夫婦のみの世帯が増えており,子供には迷惑をかけたくないという思いから,一人ですべてを抱え込んでしまうことも多い.患者に何が負担になっているかを洗い出し,多職種がチームで関わり,負担軽減のための療養支援を行うことはQOLと療養の質の向上につなげることができると考える.患者自身の想いをしっかり傾聴し,家族の協力,地域と連携しながら情報を共有することが重要である.
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