特集 透析食の調理者と透析患者
2.全国各地の透析患者の食事事情(2) 交通の便のよい市街地に住む高齢透析患者(妻と2 人暮らし)
川手 由香
1,2
1京都桂病院医療支援部栄養科・管理栄養士
2京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学
キーワード:
高齢透析患者
,
夫婦2 人暮らし
,
市街地
,
社会と共生
,
しっかり食べる
Keyword:
高齢透析患者
,
夫婦2 人暮らし
,
市街地
,
社会と共生
,
しっかり食べる
pp.1293-1300
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000683
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交通の便のよい市街地に,同年代である70 歳代後半の妻と2 人で住む透析歴9 年の高齢血液透析患者が,近隣に住む高齢者コミュニティーや長女家族と共生し,自身の老齢化に応じながら,「しっかり食べる」食事療法を実践・継続するために栄養指導を行った.地域で入手可能な宅配弁当の一覧表や無塩食パンなどの情報提供を行い,近所からのいただきものの上手な使い道や手抜き料理のレシピ,米飯のリンやカリウムの簡単な減量方法,経済的制約による摂取食品の偏りへの対策などの工夫とポイントを,患者の生活背景,生きがい,経済状況等を考慮しながら行った栄養療法のアドバイスを,他症例の経験も含めて紹介する.
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