グラフ
病院建築と最新医療の結合—市街地の病院の原型成る 三井記念病院
pp.9-13
発行日 1970年11月1日
Published Date 1970/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204138
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神田和泉町の東京大学医学部発祥の地に三井慈善病院が開院したのは,明治42年のことであった.それより61年の歴史は医学の進歩に貢献してきたが,建物は戦災で焼失し,改修された建物や設備も改善の必要に迫られていた.そこで三井グループ26社の協力によって,最高の医療水準を保つ近代的病院の建設が計画され,昭和45年9月に堂々たる偉容をもって開院したのである.
この新病院は病院建築の権威である吉武泰水教授の意図が生かされ,高層のパビリオンタイプの病院建築としては最も新しく,またアイディアに富んだものであり,今後の市街地の病院の原型として意義が深いものと考えられる.また病院の機能も新しい器に従って而目を一新し,新しい病院管理が期待される.現在378床であるが,将来の増築を酎慮して設計されている,地上13階,地下1階で,病室は8-13階にあり,管理部門は5階にある.(木本誠二院長,東京都千代田区神川和泉町1)
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