症例報告
維持透析患者に認められたHelicobacter fenneliae 感染症の1 例
吉川 隆広
1
,
鈴木 梨江
1
,
吉本 宏
1
1JCHO 東京山手メディカルセンター腎臓内科
キーワード:
Helicobacter fenneliae
,
血液透析
,
肝硬変
,
細菌性腸炎
Keyword:
Helicobacter fenneliae
,
血液透析
,
肝硬変
,
細菌性腸炎
pp.1056-1059
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000616
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Helicobacter fenneliae(以下,HF)は腸管内棲息菌であり,おもに免疫不全患者に消化器症状や敗血症を起こすことが知られている.また,本菌の培養には時間を要することが多く,かつその発育を確認しにくい問題がある.いうまでもなく抗菌薬投与前の血液培養は重要であるが,HF 感染を疑うような症例では培養期間を最低でも5 日以上設けることも重要である.本症例は透析患者にHF 感染症を認めたまれな症例であり,若干の考察を含めて報告する.
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