透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
透析療法 CQ 2 アクセスの開存性を維持するために必要なことはなんですか?
春口 洋昭
1
1飯田橋春口クリニック
キーワード:
バスキュラーアクセストラブル
,
内シャント狭窄
,
内シャント閉塞
,
アクセス管理
Keyword:
バスキュラーアクセストラブル
,
内シャント狭窄
,
内シャント閉塞
,
アクセス管理
pp.689-692
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000526
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Ⅰ医学的背景
シャント狭窄の原因は,非生理的血流に伴う内膜肥厚,穿刺に伴う血管壁傷害などである.
狭窄によって生じる閉塞を防止するためには,狭窄の早期発見と適正な時期の介入が必要である.
Ⅱキュア
狭窄に対しては,経皮的血管形成術(PTA)を第一選択とする.
閉塞に対しては,血栓に対する直接治療が望ましいが,不可能な場合は,中枢での再建術を考慮する.
Ⅲケア
狭窄の早期発見が重要であるが,そのためには理学所見と定期的な超音波検査が有用である.
透析効率低下がある場合は再循環を疑い,精査する必要がある.
閉塞を予防するためには,血圧管理や適切なドライウエイトの設定が重要である.
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