症例による透析患者の画像診断
炭酸ランタン関連消化管病変を認めた透析患者の1 例
岡 英明
1
,
八板 弘樹
2
,
福満 研人
1
,
平島 佑太郎
1
,
近藤 美佳
1
,
相原 成志
1
,
上村 太朗
1
,
原田 篤実
1
,
鶴屋 和彦
1
1松山赤十字病院腎臓内科
2同消化器内科
キーワード:
炭酸ランタン,薬剤関連消化管病変,白色微細顆粒,慢性腎臓病
Keyword:
炭酸ランタン,薬剤関連消化管病変,白色微細顆粒,慢性腎臓病
pp.1300-1301
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000199
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炭酸ランタンはカルシウム非含有のリン吸着薬で,わが国では「透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善」の効能・効果で,ホスレノール®チュアブル錠が2008年10 月に,また顆粒分包が2012 年1 月に承認され,その吸着力の強さから頻用されている.今回,上部消化管内視鏡で胃十二指腸粘膜の白色微細顆粒状変化と,生検で粘膜固有層内に好酸性物質を含む組織球の集簇を認めたことから,炭酸ランタン関連消化管病変と考えられた症例を経験したので提示する.
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