投稿論文 紹介
華岡青洲が揮毫した詩や言葉の研究(その1) 出版物に掲載された書蹟
荒川 一男
1
,
中川 清隆
,
山本 悠介
,
佐藤 優
1川口市立医療センター 麻酔科
キーワード:
言語
,
出版
,
詩
,
江戸期医学史
,
華岡青洲
Keyword:
Language
,
Poetry as Topic
,
Publications
pp.1352-1359
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2023042871
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華岡青洲は全身麻酔薬"麻沸散"を用いてさまざまな外科手術を行った偉人である。青洲は著書を刊行しておらず,直筆の資料はわずかしか残されていない。一方で,軸装されたり屏風に仕立てられた直筆の書蹟は多数残されているが,これらの書蹟をまとめた研究はない。今回,出版物に掲載された書蹟を対象に揮毫された言葉を解析し,出典,言葉の意味を調査した。71個の詩や言葉を検出した。出典は青洲オリジナル8個,出典不明4個,中国の古典や慣用句が出典47個,その他(熟語や額)6個,未掲載6個であった。"活物窮理"と関連した揮毫は多数残されている。一方で,"内外合一"と揮毫されたものは一つもなかった。出典不明の言葉は,ほとんど知られていない青洲オリジナルの詩や言葉である可能性がある。
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