投稿論文 短報
挿管困難が予想された症例においてOxygen Reserve IndexTM(ORiTM)が有用であった麻酔経験
伊達 爽馬
1
,
吉田 卓矢
,
出田 眞一郎
,
溝渕 知司
1神戸大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
下顎疾患
,
喉頭鏡法
,
酸素消費
,
酸素飽和度測定
,
術中モニタリング
,
脊椎炎-強直性
,
全身麻酔
,
気管内挿管法
,
酸素欠乏
,
リスク評価
,
挿管困難症
,
電子内視鏡
Keyword:
Hypoxia
,
Anesthesia, General
,
Spondylitis, Ankylosing
,
Mandibular Diseases
,
Monitoring, Intraoperative
,
Laryngoscopy
,
Intubation, Intratracheal
,
Oximetry
,
Oxygen Consumption
,
Risk Assessment
pp.1071-1074
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021033166
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ORiは酸素化予備能の変動を非侵襲的かつ連続的に把握できる指標であり、SpO2よりも早期に低酸素血症を予知するツールとして注目されている。今回、下顎骨壊死に対して腐骨除去術を施行するにあたり、頸部後屈不能でMallampati分類IVと挿管困難が予想された患者にORiを用いることで、低酸素血症をきたすことなく安全に麻酔を導入できた症例を報告した。ORiは低酸素を早期に予知できることに加え、最適な前酸素化を容易に確認できるという利点もあると考えられた。
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