投稿論文 症例対照研究
腹膜切除術後の人工呼吸管理における鎮静と鎮痛
白坂 渉
1
,
佐谷 誠
,
飯野 竜彦
,
冨田 麻美
1岸和田徳洲会病院 麻酔科
キーワード:
Fentanyl
,
Propofol
,
術後管理
,
人工呼吸
,
疼痛測定
,
鎮痛法
,
症例対照研究
,
精神鎮静法
,
年齢因子
,
鎮静度
,
腹膜切除
Keyword:
Analgesia
,
Age Factors
,
Fentanyl
,
Case-Control Studies
,
Propofol
,
Pain Measurement
,
Postoperative Care
,
Respiration, Artificial
pp.529-533
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021207868
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術後の人工呼吸におけるプロポフォール(propofol:PRO)の最少投与量を鎮静と鎮痛の両面から検討した。対象は腹膜切除術後に人工呼吸を要した168症例で、高齢群(60-79歳)と若年群(20-59歳)に分類した。若年群のPRO量、鎮静・鎮痛値は高齢群より有意に高かった。そこで、若年群を50-59歳、40-49歳、20-39歳の3群に分類し検討した結果、年齢別RRO量は1.69±0.52、1.86±0.74、2.57±0.40mg・kg-1・hr-1で20-39歳が有意に多く、鎮静・鎮痛値も有意に高かった。一方で、鎮痛良好率は有意に低かった。20-39歳ではPROの増量ではなく、フェンタニルの増量が必要と考えられた。
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