投稿論文 短報
重症肺高血圧症を合併した心房中隔欠損症に対し、開心術による欠損孔閉鎖術を施行した1症例
濱野 裕美
1
,
黒田 昌孝
,
金本 匡史
,
齋藤 繁
1群馬大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科
キーワード:
心房中隔欠損
,
全身麻酔
,
肺高血圧症
,
心肺バイパス術
,
経食道心エコー図
,
Milrinone
,
Beraprost
,
Bosentan
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
Sildenafil
,
開心術
Keyword:
Cardiopulmonary Bypass
,
Anesthesia, General
,
Sildenafil Citrate
,
Echocardiography, Transesophageal
,
Heart Septal Defects, Atrial
,
Hypertension, Pulmonary
,
Remifentanil
,
Bosentan
,
Sevoflurane
,
Milrinone
,
Beraprost
pp.1075-1079
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021033167
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31歳女。呼吸困難を主訴に受診し、肺高血圧症およびアイゼンメンゲル化した心房中隔欠損症(ASD)と診断した。薬物治療によってアイゼンメンゲル化の改善が得られ、ASDが手術可能範囲となったため欠損孔閉鎖術を施行した。その際、致死的な肺高血圧クリーゼの状態に陥ることがないよう、急激な体血管抵抗低下と肺血管抵抗上昇に注意して麻酔導入を行った。術中の呼吸管理では最大気道内圧を15cmH2O以下に保ち、FiO2 100%投与下に過換気による呼吸性アルカローシスで維持し、良好な結果が得られた。
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