投稿論文 短報
全身麻酔導入後に巨大喉頭蓋囊胞が発見された1症例
杉本 創
1
,
駒澤 伸泰
,
西原 功
,
南 敏明
1大阪医科大学 麻酔科学教室
キーワード:
喉頭蓋
,
喉頭鏡法
,
喉頭疾患
,
脊柱管狭窄
,
全身麻酔
,
気管内挿管法
,
椎弓切除術
,
囊胞
,
腰椎
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
電子内視鏡
Keyword:
Anesthesia, General
,
Spinal Stenosis
,
Laryngeal Diseases
,
Laminectomy
,
Laryngoscopy
,
Lumbar Vertebrae
,
Intubation, Intratracheal
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
Cysts
,
Epiglottis
pp.554-556
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020305406
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症例は67歳男性で、数ヵ月前より長時間の歩行によって両足のしびれが出現した。次第に症状増悪が認められ、整形外科で腰部脊柱管狭窄症と診断され、椎弓切除術が予定された。全身麻酔後にマッキントッシュ型喉頭鏡を用いた喉頭展開を行ったところ、巨大な囊胞を認め声門周囲構造は確認できなかった。巨大喉頭蓋囊胞を疑い、喉頭蓋上にブレード先端が進入するマッキントッシュ咽喉頭鏡ではなく、喉頭蓋を下から挙上させるビデオ喉頭鏡エアウェイスコープを用いる方針とした。病棟帰室となり、術翌日に耳鼻咽喉科による喉頭ファイバースコープで喉頭蓋囊胞の正式な診断を受けた。経過は良好であり、術後7日目に退院した。3ヵ月後に他院に紹介され、喉頭蓋囊胞切除術が行われた。直視型喉頭鏡や気管支ファイバースコープを用いたが気道確保困難であり、全身麻酔導入開始30分後にMcGRATH MACを用いた盲目的気管挿管を行ったとのことであった。
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