投稿論文 紹介
華岡誠斎口述「伐柯録」に関する研究 とくに佐藤持敬の「華岡氏遺書目録」との関連について
松木 明知
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1弘前大学 大学院医学研究科麻酔科学教室
キーワード:
医学書誌
,
麻酔学
,
文献学
,
江戸期医学史
,
麻沸散
Keyword:
Anesthesiology
,
Bibliography of Medicine
,
Philology
pp.561-568
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020251773
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1860年に二川昌賢は合水堂における華岡誠斎の口述を筆録して「伐柯録」を編集した。誠斎は青洲の女婿華岡南洋の長子である。本書は華岡流の外科治療における要点を箇条書きにまとめた冊子で36条からなる。当時、青洲の末弟鹿城の三男・華岡積軒が主宰していた合水堂で、誠斎も門人の教育に尽力した。二川の同僚佐藤持敬の跋によって、佐藤は二川が書写して所蔵する青洲の多くの著述に刺激されて1861年に「華岡氏遺書目録」を編集したと推察される。
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