投稿論文 短報
頸部手術の閉創操作により脳血流低下を認めた内頸動脈狭窄症患者 脳内酸素飽和度モニタリングの頸部手術における有用性
一杉 岳
1
,
細川 瑠美子
,
塚本 真規
,
横山 武志
1九州大学 大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座歯科麻酔学分野
キーワード:
酸素飽和度測定
,
術中モニタリング
,
内頸動脈
,
脳循環
,
頸動脈狭窄
,
MRA
Keyword:
Carotid Stenosis
,
Monitoring, Intraoperative
,
Oximetry
,
Cerebrovascular Circulation
,
Carotid Artery, Internal
,
Magnetic Resonance Angiography
pp.155-160
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020182764
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72歳男。右側下顎歯肉悪性腫瘍に対して右側選択的頸部郭清術+右側下顎区域切除術+チタンプレートと右側頸部島皮弁による再建術を施行し、その際、rSO2のモニタリングを行った。rSO2は術中に明らかな変動なく、閉創操作による頸動脈圧迫によって急激に低下した。本例の経験から、頸動脈に高度狭窄のある患者の頸部手術時には閉創などの基本的な手術操作でも脳血流を容易に減少させてしまう可能性があると考えられた。
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