投稿論文 症例
後頸部に発生したlow-grade fibromyxoid sarcomaの1例
萩原 恒太
1
,
森岡 康祐
,
碇元 佐和
,
長崎 敬仁
,
本間 健人
,
猪原 康司
,
末吉 和宣
,
櫻井 裕之
1鹿児島市立病院 形成外科
キーワード:
人工皮膚
,
超音波診断
,
頭頸部腫瘍
,
免疫組織化学
,
Mucin-4
,
穿通枝皮弁
,
線維粘液肉腫
Keyword:
Skin, Artificial
,
Immunohistochemistry
,
Head and Neck Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Perforator Flap
,
Mucin-4
pp.1202-1208
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022021372
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24歳女性。約4年前に出現した後頸部皮下腫瘤を主訴とした。初診時所見は可動性良好、エコー検査所見は皮下に限局し境界明瞭であったことより、リンパ節の腫脹または良性の皮下腫瘍を考え摘出手術を行った。腫瘍は直径20mm大、黄白色、弾性硬で、病理組織学的所見より低悪性線維粘液肉腫(LGFMS)の診断を得た。病期分類はG1T1bN0M0 Stage IAで、初回手術から17日後に拡大切除術を行った。欠損部はsuperficial cervical artery perforator flapで再建を行った。術後4年6ヵ月現在、局所再発や転移なく、頸部可動性良好である。LGFMSは比較的稀であり、頸部での発生は比較的少ない。当初、良性腫瘍と考え計画性のない切除となったが、早期の追加拡大手術により良好な結果を得られた。
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