投稿論文 症例
多発血管炎性肉芽腫症による鞍鼻変形の形成術の1例
山口 崇之
1
,
高木 誠司
,
鈴木 翔太郎
,
大慈弥 裕之
1福岡大学病院 形成外科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Prednisolone
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
多剤併用療法
,
X線CT
,
鼻形成術
,
後天性鼻変形
,
三次元イメージング
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Granulomatosis with Polyangiitis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Nose Deformities, Acquired
,
Prednisolone
,
Rhinoplasty
,
Cyclophosphamide
,
Drug Therapy, Combination
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Pulse Therapy, Drug
pp.202-207
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021157802
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症例は60歳女性で、鞍鼻変形を主訴とした。58歳時に多発血管炎性肉芽腫症と診断され薬物治療開始後9ヵ月で病態の寛解が得られていた。CTでは鼻中隔の欠損を認め、3D-CTでは鼻骨に骨融解を認めた。Open rhinoplastyに準じた皮膚切開をおき、隆鼻用シリコンインプラントをシミュレーション挿入したところ良好な鼻形態を得ることができたが、インプラントの裏面に死腔を生じた。右鼻唇溝皮弁を挙上し脱上皮して死腔に充填し、移植肋軟骨として右第7肋軟骨を採取してL字型に形成し鼻梁を再建した。術後1年5ヵ月現在ほぼ満足する形態が維持され、鼻唇溝皮弁採取部の変形や瘢痕も目立たない。
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