投稿論文 症例
授乳期乳腺炎を契機に非吸収性ジェル充填剤による乳房増大術後感染を来たした3例
名倉 直美
1
,
松井 瑞子
,
大竹 尚之
1聖路加国際病院 形成外科
キーワード:
Amoxicillin
,
Clindamycin
,
ドレナージ
,
ゲル
,
Streptococcus
,
産褥障害
,
MRI
,
洗浄療法
,
乳腺炎
,
ブドウ球菌感染症
,
連鎖球菌感染症
,
Azithromycin
,
豊胸術
,
術後感染症
,
Coagulase-Negative Staphylococcus
,
胸部CT
,
充填材
Keyword:
Amoxicillin
,
Gels
,
Streptococcal Infections
,
Streptococcus
,
Staphylococcal Infections
,
Azithromycin
,
Therapeutic Irrigation
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Mastitis
,
Puerperal Disorders
,
Drainage
,
Clindamycin
,
Breast Implantation
pp.69-74
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021131241
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症例1(33歳女性)、症例2(39歳女性)、症例3(37歳女性)で、乳房腫脹を主訴とした。3例とも数年前にアクアフィリング注入による乳房増大術の既往歴があり、いずれも出産後に乳房腫脹と発熱を認め、授乳期乳腺炎の診断で治療されるも症状は増悪し、細菌感染を併発した。起因菌はそれぞれコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、α-溶血性連鎖球菌、γ-溶血性連鎖球菌で、全例に切開排膿と抗菌薬投与、ドレーン留置が行われ、術後に症状の再燃は認めていないが、残存異物が疑われた。3例とも残存乳房の授乳への影響が不明なことや治療のために断乳が続いたこと、乳房痛や違和感等により授乳を再開できておらず、また、片側のみの手術のため、乳房は非対称となった。
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