投稿論文 経験
指動脈皮弁を用いて被覆した重度デュピュイトラン拘縮の手術成績
山内 大輔
1
,
稲谷 弘幸
,
本田 宗一郎
1福井県済生会病院 整形外科
キーワード:
Dupuytren拘縮
,
外科的皮膚弁
,
再発
,
手指
,
皮膚移植
,
治療成績
,
指動脈
Keyword:
Fingers
,
Surgical Flaps
,
Treatment Outcome
,
Skin Transplantation
,
Recurrence
,
Dupuytren Contracture
pp.1305-1314
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021047107
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腱膜切除後の皮膚欠損に対して順行性指動脈皮弁を用いて被覆を行った成績を報告した。腱膜切除後にZ形成やY-V形成などの皮膚形成術では伸展位での閉創が困難な皮膚欠損が生じた単指拘縮例のデュピュイトラン拘縮9例9手9指(全例男性、平均68歳)を対象とした。皮弁は部分壊死や表層壊死を生じることなく全例生着し、皮弁採取部に問題の生じた症例はなかった。また、創感染も生じなかった。術前のMP関節の伸展不足角度は平均41°、PIP関節は平均62°、術前総伸展不足角度は平均103°で、術後のMP関節の伸展不足角度は平均1°、PIP関節は平均18°、術後総伸展不足角度は平均19°であった。重度デュピュイトラン拘縮の腱膜切除後の皮膚欠損に対して、隣接指からの順行性の指動脈皮弁は有用と考えられた。
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