症例
2回の妊娠中に疱疹状膿痂疹の管理を必要とした1例
宮川 知保
1
,
鈴木 彩子
,
山本 貴子
,
島岡 昌生
,
万代 昌紀
1近畿大学 医学部産科婦人科学教室
キーワード:
Ciclosporin
,
Prednisolone
,
妊娠合併症
,
白血球分離
,
自然分娩
,
Infliximab
,
Secukinumab
,
膿痂疹-疱疹状
Keyword:
Infliximab
,
Leukapheresis
,
Natural Childbirth
,
Prednisolone
,
Pregnancy Complications
,
Cyclosporine
,
Secukinumab
pp.1811-1819
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2017099172
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23歳(初産婦)。妊娠20週時に疱疹状膿痂疹が出現した。ステロイド外用薬は効果がなく、症状が増悪し歩行困難となったため、妊娠29週で入院管理となった。高用量プレドニゾロン内服を行ったところ、翌日より解熱し皮膚病変も軽快した。妊娠37週0日に分娩後プレドニゾロンを減量したところ、皮膚症状が増悪したためシクロスポリンを投与し、インフリキシマブを導入した。2回目の妊娠時は11週で発症し、妊娠14週0日に入院管理となった。プレドニゾロンのみでは改善せず、シクロスポリンの投与を行った。37週0日に分娩後、全身症状の増悪を認めたためセクキヌマブを投与したところ、皮膚病変は著明に改善した。2回とも胎児の発育は良好で健常児を得られた。現在、無投薬で症状の再燃は認めない。
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