特集 美容医療の合併症から学ぶ[3]-乳房増大術ほか-
インプラントによる乳房増大術後の合併症の3例
田原 真也
1
1明和病院 形成外科
キーワード:
MRI
,
乳房形成術
,
乳房疾患
,
人工器官機能不全
,
乳房インプラント
,
体内埋込み具の除去
,
腫脹
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Mammaplasty
,
Prosthesis Failure
,
Breast Diseases
,
Breast Implants
,
Device Removal
pp.561-565
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020276487
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インプラント(バッグ)挿入式乳房増大術後の合併症のうち、インプラント破損、インプラント露出、インプラント偏位の各1例を報告した。症例1は31歳女性で、右乳房の進行性腫脹疼痛を主訴とした。インプラントの破損により急速な腫脹をきたし、漏れ出た内容物の影響で体液が貯留し続けたと考えられた。症例2は29歳女性で、左乳房皮膚穿孔を主訴とした。乳房表面に露出創とインプラントに生じたシワによる凸凹を認め、乳腺下のポケットを十分広く作製しないままインプラントを挿入したことが主たる原因と推測された。症例3は68歳女性で、両側乳房の変形を主訴とした。インプラントの腋窩方向への偏位を認め、その理由として腋窩からのアプローチでインプラントが挿入されたことが考えられた。
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