症例
乳房低形成を合併したベッカー母斑症候群の1例
大熊 未佳
1
,
笹木 慶子
,
戸井 洋一郎
,
身原 弘哉
,
木村 得尚
1広島市立広島市民病院 皮膚科
キーワード:
異形成母斑症候群
,
乳房形成術
,
乳房疾患
,
乳房インプラント
,
固体レーザー
,
レーザー療法
,
胸部CT
Keyword:
Breast Diseases
,
Dysplastic Nevus Syndrome
,
Mammaplasty
,
Breast Implants
,
Laser Therapy
,
Lasers, Solid-State
pp.483-486
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017233477
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33歳女性。20歳頃より右乳房に有毛性褐色斑が出現し、その後、右乳房の未発達を自覚したため、24歳時に初診となった。所見では右乳房に比較的境界明瞭な不整形有毛性淡褐色斑を認め、胸部CTでは右乳腺組織の低形成および左右差を認め、病理組織学的所見では表皮基底層にメラニンの増生がみられた。以上より、ベッカー母斑症候群と診断し、乳房低形成に対しスピロノラクトンの内服を開始したが効果は得られず、形成外科で乳房再建術を施行した。褐色斑にはレーザー治療を行い、軽度残存しているが、経過は良好である。
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