投稿論文 原著
壊死性筋膜炎のリスクファクターの検討
金崎 茉耶
1
,
松井 瑞子
,
大竹 尚之
,
松尾 貴公
,
高橋 理
1聖路加国際病院 形成外科
キーワード:
Creatine Kinase
,
感度と特異度
,
危険因子
,
血糖
,
鑑別診断
,
生検
,
デブリードマン
,
ロジスティックモデル
,
筋膜炎-壊死性
,
後向き研究
,
軟部組織感染症
,
リスク評価
Keyword:
Retrospective Studies
,
Risk Factors
,
Sensitivity and Specificity
,
Logistic Models
,
Debridement
,
Diagnosis, Differential
,
Biopsy
,
Blood Glucose
,
Creatine Kinase
,
Soft Tissue Infections
,
Risk Assessment
,
Fasciitis, Necrotizing
pp.473-481
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020228432
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2004年1月~2018年10月に外科的介入を行った軟部組織感染症患者58例を、臨床経過または筋膜生検で壊死性筋膜炎(NF)と診断したNF群11例(男性8例、女性3例、平均年齢61.7歳)と、その他の47例(男性31例、女性16例、平均年齢59.2歳)に分け、諸データを後ろ向きに解析した。NF群のうちlaboratory risk indicator for necrotizing fasciitis(LRINEC) scoreが算出できた9例の平均は6.4点であり、6点をカットオフ値とした際の陽性的中率23.8%、陰性的中率85.7%、感度55.6%、特異度56.8%であった。LRINEC score以外の初診時諸データのうち血糖値、血中CK値、身体所見の3項目において両群間で有意差を認めた。血中血糖値と皮膚壊死所見は多変量解析においても有意差を認め、それぞれオッズ比が7.91と1.01であった。
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